[アップデート] Amazon QuickSight へロゴやテーマカラーを設定するための「ブランド管理機能」が追加されました
いわさです。
AWS re:Invent 2024 も近づいており、「これが出来るようになったかー」というアップデートが色々と出てきましたね。
Amazon QuickSight でも、個人的に要望としてたまに聞いていたアップデートがありました。
コンソールをそのまま使う場合やコンソール埋め込みを行おうとするとどうしても QuickSight 感が強めに出てしまいます。
ロゴや色など、デザイン周りのカスタマイズは出来ますかとよく質問されることがあったのですが、これまではそのあたりは出来ませんでした。そのためそういったカスタマイズが必要な場合は外部アプリケーションへのダッシュボード埋め込みを行うことで実現していました。
今回、QuickSight の管理機能でブランドを管理する機能が追加されています。
こちらを使うと QuickSight の管理コンソール以外のロゴや細かいテーマカラーなどを設定することが出来るようになります。
こちらの機能を早速試してみましたので紹介します。
なお、本機能はエンタープライズエディションで利用が可能です。
「アプリケーションをカスタマイズする」からブランドを管理
まず、今回のアップデートで QuickSight の管理メニューに新しく「アプリケーションをカスタマイズする」が追加されています。
こちらからブランド管理機能にアクセスすることが出来ます。
どうやら複数のブランド構成を用意して、どれを使うかを選択出来るようです。
作成したブランドには公開済み・未公開などのステータスがあり、アクションメニューから公開を選択することでどれか一つのブランド設定を適用することが出来ます。
あるいは全てを非公開にすることでブランド適用なしの QuickSight 標準デザインに戻すことも可能です。
なお、ブランドの作成や適用を行うためには、管理ユーザーの IAM ポリシーとして新しく追加されたquicksight:CreateBrand
などのアクションを許可する必要があります。
詳細は次の公式ドキュメントもご確認ください。
ブランドの設定
先ほどのブランド管理メニューで追加を行うことで新しいブランド設定を行うことが出来ます。
ブランドの設定要素としては大きく2つあって、ブランドとテーマを設定することが出来ます。
まずはブランドの設定から見ましょう。
ここでは QuickSight 上で使われるロゴとファビコンを任意のものに設定することが出来ます。
ページ下段にはダッシュボード内に表示される「Powered by QuickSight」については問い合わせしてくださいと記載されています。
従来と方法が変わっていなければ、リーダーセッションキャパシティを有効化した上で AWS サポートへの依頼を行う必要があります。
今回は次のようにクラスメソッドのアイコンを設定してみました。
この画面上には「保存」と「公開」のボタンが用意されています。
「保存」ボタンは設定の保存のみで非公開のブランドを公開まではされません。
変更後に保存した上で公開を行ってみます。
管理画面上は変更はありませんでしたが、トップ画面や分析ページなどにアクセスしてみるとアイコンが変更されていることが確認出来ました。なるほど。
テーマの設定
続いてテーマの設定も行ってみます。
こちらはかなり細かいのですが、様々なコンポーネントの配色を変更することが出来ます。
設定可能なコンポーネントの一覧は次の公式ドキュメントも確認してください。
正常メッセージやエラーメッセージ、ボタンなどの配色も個別に設定することができ、思ったよりも色々と設定できます。
適当に設定してみましたがこんな感じになりました。
かなり見づらくなってしまいましたが...、従来のテーマから大きく変更出来ることは確認が出来ました。
さいごに
本日は Amazon QuickSight へロゴやテーマカラーを設定するための「ブランド管理機能」が追加されたので確認してみました。
なお、ブランドの適用範囲はメールレポートやコンソール埋め込みにも及びます。
私も何度かこのあたりのテーマ変更を行いたいというご要望を頂いたこともありまして、一部のユーザーの方は嬉しいかもしれません。